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同窓会とは、初恋が終わるための儀式だ。僕はそう思う。 小学校の頃の僕は冴えない奴だった。 「おとなしい子ども」といえば聞こえはいいが、いわゆる陰キャってやつだ。 それでもあの頃は、僕にとって輝きにあふれた毎日だった。 クラスのみんなと仲が悪かったわけではないし、もちろん、好きな子だっていた。 その好きな子も、たぶん僕のことが好きだったと思う。 だがそこは冴えない***。 しょうもないガ
その日は真夏並みの暑さになる予報だった。 俺がいつものように駅前をうろうろしていると ふと“彼女”が目についた。 このくそ暑い日に、長袖のパーカーとタイツ。 全身真っ黒なコーディネート。 遊び心がない眼鏡。 ゆるさのないローポニーテール。 猫背で、歩き方はどこかぎこちない。 俺がいつも付き合ったりする女の子とは正反対というか、 正直今まで可能性すら考えなかったタイプの子だ。 なのになんで
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